はじめに
2019年、日本の食文化は大きく進化しました。新しいグルメトレンドが次々と誕生し、多くの人々がその魅力に引き込まれました。特に、食にこだわる層にとっては、素材や製法、背景にあるストーリーがより重要視された一年でした。本記事では、2019年に話題をさらったトレンドグルメを振り返り、今後も楽しめるグルメ体験についてご紹介します。1. タピオカブーム:社会現象にまで発展
2019年といえば、「タピる」「タピ活」という言葉が生まれるほど、タピオカドリンクが日本中を席巻しました。もともと台湾発祥のタピオカミルクティーは、日本でも人気がありましたが、2019年に一気にブームが加速しました。その要因には、SNS映えするビジュアルと豊富なカスタマイズ性があります。さらに、専門店が急増し、黒糖タピオカやチーズフォームタピオカなど、独自の進化を遂げたバリエーションが次々と登場しました。
例えば、「ゴンチャ」や「THE ALLEY」などの専門店が日本各地に出店し、行列ができるほどの人気を集めました。また、コンビニやカフェチェーンでもタピオカドリンクが販売され、日常的に楽しめるドリンクとして定着しました。
今でもタピオカは楽しめますが、2024年の現在では、低糖・ヘルシーなバージョンや新感覚のトッピングを取り入れたタピオカドリンクが人気を集めています。今後も進化し続けるタピオカの世界に注目です。
2. スパイス料理の進化:カレーだけじゃない!
2019年は、スパイス料理が多様化し、カレーだけでなく、さまざまなスパイスを活かした料理が注目されました。健康志向の高まりとともに、スパイスの持つ抗酸化作用や代謝促進効果が注目され、スパイスを日常の食事に取り入れる動きが広がりました。また、異国の本格的な味を楽しみたいというニーズの高まりも、スパイス料理ブームを後押ししました。
例えば、本格的なインド料理を提供する「エリックサウス」や、「カレーだけじゃない!」をテーマにしたスパイス料理専門店が登場しました。スパイスを活用した「タンドリーチキン」や「ビリヤニ」、さらには「スパイススープ」などが人気を集めました。
今後もスパイス料理は進化し続け、特に腸活や免疫力アップを意識したスパイスメニューが増えていくでしょう。自宅で簡単に作れるスパイス料理キットなども充実しているので、試してみるのもおすすめです。
3. 高級食パンブーム:贅沢な朝食文化
「生食パン」や「高級食パン専門店」が次々と登場し、朝食の概念が変わりました。パンへのこだわりが強まる中で、国産小麦や無添加素材を使用した高品質な食パンが注目されました。また、ふわふわで甘みのある食パンは、そのまま食べても美味しく、朝食だけでなく手土産としても人気を集めました。
例えば、「乃が美」「銀座に志かわ」「嵜本(さきもと)」などの高級食パン専門店が全国に広がり、一斤1,000円以上する食パンが売り切れ続出となりました。
現在でも高級食パンは人気が続いていますが、グルテンフリーや低糖質のバージョンが登場し、より健康を意識した選択肢が増えています。焼きたての香ばしさを自宅で楽しめるホームベーカリーもおすすめです。
4. 本格アジアン料理の流行:リアルな味を求めて
2019年、日本で本場の味を再現するアジア料理店が急増しました。これまでの日本風にアレンジされたアジア料理ではなく、現地のレシピを忠実に再現した「リアルアジアン料理」が人気を博しました。特に、ベトナム、タイ、インドネシア、中国のローカルフードが注目されました。
例えば、「ベトナムのバインミー専門店」や「中国湖南料理のスパイシーな炒め物」を提供する店が次々にオープンしました。また、アジア各国のストリートフードをそのまま味わえるフードイベントも開催され、多くの食通たちを魅了しました。
今では冷凍食品やレトルトパックでも、本場のアジアン料理を自宅で楽しめる時代です。現地の調味料やスパイスを取り寄せて、自分好みの本格アジアン料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:2019年のグルメトレンドは「本物志向」
2019年のグルメトレンドを振り返ると、共通するキーワードは「本物志向」でした。- タピオカドリンク:台湾発の本場の味が人気に
- スパイス料理:健康と本格的な味わいを求める人が増加
- 高級食パン:素材や製法にこだわった贅沢な食体験
- リアルアジアン料理:現地そのままの味を求めるブーム
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